ETF下落統計データベース

ETFは何%下落したら買うべきか — 10年分の実データで検証した

最終更新: 2026-09-21(このページの「本日の該当銘柄」は毎営業日に自動更新されます)

「安く買って高く売る」とはよく言われますが、では具体的に何%下がったら買えばいいのか。この問いに数字で答えるため、日本の主要ETF53銘柄について過去10年分の日次データを集計しました。

結論

TOPIXや日経225のような広範な指数に連動するETFが1日で8%以上下落した後に買い、約3ヶ月保有した場合、過去10年で27回すべてがプラスで終わっていました。平均リターンは+24.1%です。

ただしこの数字だけを見るのは危険です。理由は後述します。

本日、閾値に到達している銘柄

本日、閾値に到達している銘柄はありません。下で説明するとおり、深い下落は年に数回しか起きません。待つことがこの手法の本体です。

検証の条件

対象日本上場ETFのうち純資産1,000億円以上・レバレッジ/インバース型を除く53銘柄
期間過去10年(日次終値、株式分割は調整済み)
買うタイミング前日比で閾値以上に下落した日の終値
保有期間63営業日(約3ヶ月)
除外1日で±30%を超える異常値(分割等の可能性)

ETFは値動きの性質で2つに分けています。TOPIX・日経225・S&P500など広範な指数に連動するものを「広域インデックス系」、半導体・高配当・REITなど特定分野に絞ったものを「テーマ系」としました。両者は下落の頻度も深さも大きく違うため、同じ閾値で語ることができません。

閾値別の結果

広域インデックス系

下落率回数勝率平均リターン
-3%695回83.7%+11.0%
-5%149回96.6%+18.0%
-8%27回100%+24.1%

テーマ系

下落率回数勝率平均リターン
-3%1,192回69.0%+5.9%
-7%177回68.9%+9.9%
-10%81回70.4%+10.6%

深く下げたときほど成績が良くなります。そしてテーマ系は、より深い下落を待たないと同じ質のリバウンドが得られません。

「いつ買っても勝てたのでは?」への回答

ここが最も重要な点です。過去10年の日本株は上昇基調だったため、下落を待たず適当な日に買っても、3ヶ月後にはプラスになっていた可能性があります。それなら「下がったら買う」に意味はありません。

そこで、同じ期間・同じ銘柄で「毎日買った場合」を計算し、比較しました。

買い方勝率平均リターン
広域インデックス系を無条件に買う69.7%+4.2%
広域インデックス系を-8%下落時に買う100%+24.1%
テーマ系を無条件に買う61.3%+2.5%
テーマ系を-10%下落時に買う70.4%+10.6%

無条件でも勝率は約7割ありました。つまり「勝率83%」という数字の一部は、単に相場が上昇していたことの反映です。それでも下落時に買うほうが勝率で14〜30ポイント、平均リターンで7〜20ポイント上回りました。上昇相場を差し引いても、下落時に買う優位性は残っています。

保有期間を間違えると効果が出ない

同じデータを20営業日(約1ヶ月)保有で計算し直すと、優位性はほとんど消えます。下落直後の数日から数週間は値動きが荒く、方向が定まりません。

この手法は、買ってから2〜3ヶ月待てる資金でないと機能しないということです。すぐに戻ることを期待して短期で手仕舞うと、最も成績の良い部分を取り逃します。

この手法の最大の難点

-8%の下落は10年間で27回しかありません。53銘柄を合わせての回数なので、1銘柄あたりでは数年に一度です。

つまりこの手法の本体は、分析ではなく待つことです。そして問題は、数年に一度の機会を捉えるために毎日相場を見続けるのは現実的でない、という点にあります。下落は予告なく起きます。

当サイトは、この問題を解決するために作りました。日本ETF全437銘柄を自動で監視し、閾値に到達した銘柄をプッシュ通知でお知らせします。無料で、登録も不要です。

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注意点

関連ページ

当サイトでは各ETFの個別ページで、その銘柄自身が過去2年間に何回下落し、その後どう動いたかを掲載しています。

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